慢性疾患と介護
慢性疾患と介護
- 慢性疾患がある場合、各種の制限があることがあり、この制限と高齢者介護の基本とのバランスをとることが重要
慢性疾患の留意事項
慢性疾患がある人は、それぞれの疾患と状態によって、定期的な通院や服薬が必要であり、水分、食事、塩分、カロリー等に制限がある場合があります。
また、運動療法が必要な場合もあれば、逆に運動制限が必要な場合もあります。
これら
は、病気の進行状況などに応じて、医師から指示されます。

指示や制限は比較的緩やかなものから、厳密に守らなければ重度化する危険性が高いものまでさまざまです。
慢性疾患は、生活習慣病といわれるように、手術を受けたり、処方された薬を飲んだりしてさえいれば治るというものではありません。
毎日の生活をどのように送るかということが極めて重要です。
しかし、長年の生活習慣は、病気になったからといって急に変えることは難しく、強い意志と努力を要します。
そのため、介護者を初めとする周囲の理解と協力、励まし等が必要な場合が多いものです。
自立支援と各種の制限(水分制限、食事制限、運動制限)
以上のように、慢性疾患がある場合には、ADLを向上させるための基本的なポイントの多くが制限される場合があります。
ADLの維持向上と、慢性疾患の管理との間でバランスをとることがとても重要になります。

そのために受診の際に同行するなどして、主治医からの指示を直接聞き、場合によっては相談したり、アドバイスを受けたりしましょう。
介護者がこのような役割を担うためにも、それぞれの慢性疾患に関する一般的な基礎知識を身につけておくことが重要だと考えられます。