生活の質を向上する介護。認知症の症状を改善する介護。

認知症の症状別介護

不潔行為・弄便(ろうべん)

  • オムツから座位排便への切り替えが最も効果的

不潔行為・弄便が見られる場合

 便をいじって壁や床にこすりつけるような行為を弄便といいます。
認知症の人の中には、この弄便や、オムツを外して自分の身体や寝具を汚してしまうような不潔行為がみられることがあります。

このような行為の直接的な原因は、オムツに排便することによる不快感だと考えられています。
 オムツで排便をした時に、介護者に伝えて交換してもらうことができればいいのですが、意識レベルや認知機能、あるいはコミュニケーション能力の低下によって、正しく伝えることができない場合があります。
そのため、不快感を何とかしようとして、オムツを外したり、出てしまった便を自分で処理しようと便をいじったりしているのだと考えられます。

オムツ排便をトイレに切り替える

 排便をオムツではなく、トイレでしている高齢者が便器の中に手を入れて、便をつかみだして弄便行為をするという話は、ほとんど聞きません。

このような行為がみられるのは、オムツで排便しているケースに限られるといっても過言ではありません。

オムツに排便することの不快感は容易に想像することができます。
弄便や不潔行為もこの不快感が原因だとすれば、介護度が高い場合も、排便だけは介助して、トイレやポータブルトイレですることで解消できると考えられます。