生活の質を向上する介護。認知症の症状を改善する介護。

高齢者介護の基本

低栄養の改善と予防 カロリー

  • 低栄養は、体力や免疫力の低下、活動性の低下をもたらす
  • お粥ではなく、常食で1日3回食べることが基本
 高齢者の中には、さまざまな理由で食事量が少なかったり、極めてバランスの悪い食生活を送ったりしている高齢者も多いのが現状のようです。
低栄養は、脱水症と同じくさまざまな弊害をもたらす危険性がありますが、介護分野では、このことに対する認識が不足している傾向があります。
 これは、ずいぶん前の話ですが、2004年6月18日の新聞に、下記のような調査結果が掲載されました。
東京都・秋田県の一部地域の調査で、栄養状態に問題がない高齢者は5.6%しかいないにも関らず、低栄養の危険性が高い高齢者が約28%という結果がでた。
また、その中で特に低栄養の危険性が高いのは、独居と主介護者がホームヘルパーの場合という結果であった。
 この記事が示すように、介護従事者が主介護者という場合であっても、栄養に対する認識が不足している傾向があるといえます。
2006年に始まった介護保険の「介護予防」の中に、低栄養を予防することが含まれたことから、以前に比べると、低栄養を予防するという視点が浸透し始めています。
とはいえ、まだ充分に徹底できていないのが現状だと思われます。

低栄養による弊害

 低栄養状態になると以下のような弊害が現れます。
高齢者の自立性を高めるためには、低栄養は予防・改善する必要があります。
  • 動くことがおっくうになり、日常生活における活動性が低下することから廃用症候群につながりやすい。
  • 同じく、筋肉量や筋力が低下し、活動性低下から廃用症候群になりやすい。
  • 免疫力が低下して、感染症にかかりやすくなる。
  • 低アルブミン血症によって、むくみが現れることがある。
  • 褥そうがある人であれば、治りが悪くなる。
  • この他にも、低栄養状態が病気回復の障害になったり、合併症を発症したりするという研究があります。