生活の質を向上する介護。認知症の症状を改善する介護。

認知症の基礎知識

認知症高齢者の心理

  • ちぐはぐな言動は、性格や心理状態の変化ではなく、認知機能の低下が原因
  • 認知症の人の心理状態は、私達と変わらない
  • 認知症の人は、混乱や焦燥感、不安やストレス等を感じながら、極めて難しい状況の中で生活している

認知症高齢者の心理とは

 認知症は身近なものといわれながらも、認知症高齢者の心理については、あまり知られていないのではないでしょうか。
また、認知症高齢者は何もわからなくなっているのではないかという誤解が未だにあります。
それは認知機能が衰えることによって、現れる言動がちぐはぐになることからであると思われます。

 しかし、最近の研究では、認知症高齢者にみられる、私たちにとってはちぐはぐに映る言動も、実は本人にとっては、十分に意味のあるものだと考えられるようになってきました。
そのため、認知症の介護においては、認知症高齢者の心理について、ある程度理解した上で介護をおこなうことが重要だと考えられます。
 認知症高齢者の気持ちや心理について考える際に大切なことは、訳がわからない言動をとっているのではありません。
状況を認知する機能が低下していることが原因で、私たちから見ると適切とは思われない言動につながっているのです。
 そのため、(間違って)認知した状況に合わせてとっている言動は、本人にすれば完全に整合性がとれた言動ということになります。
 このような視点に立った上で、認知症高齢者の心理を理解するポイントを整理してみましょう。