生活の質を向上する介護。認知症の症状を改善する介護。

ケアコラム

日本自立支援介護学会 第4回学術大会から

 平成22年5月22日~23日の2日間、東京で日本自立支援介護学会 第4回学術大会が開催されました。
 大会では、学会長である国際医療福祉大学大学院の竹内孝仁教授の特別講演、「おむつゼロ特養実現の条件」と題されたシンポジウム、症例検討と調査・研究からなる4つのセッションで構成され、それぞれ興味深い討論や発表がおこなわれました。

具体的な自立支援の成果が未来につながる

 介護の世界では、自立支援という言葉はよく使われます。
 ところが、この言葉は単に掛け声やスローガンだけで終わっていることが多いのではないでしょうか。
そもそも自立支援の介護という言葉の意味さえ、使う人によって様々です。
 利用者本人の意思を尊重することであるとか、ADLよりQOLを重視することであるというような、どちらかというと抽象的な解釈がなされることも多いようです。
 
自立支援の定義が曖昧なまま、未だに、従来の寝かせきりの介護を続けている施設や在宅介護の現場がある中で、この学会で発表された内容は、先進的かつ学術的な取り組みによって、具体的な成果を上げており、真摯に介護の質の向上に取り組んでいる事例といえるでしょう。

 このような取り組みがますます広がり、介護分野における主流となれば、今後の高齢者介護の様相は、現在とは全く異なるものになる可能性を秘めていると感じました。
 本サイトでは、この大会で発表された事例の中から、東京都の世田谷区立きたざわ苑における極めて先進的な取り組みを取り上げ、ご紹介します。