生活の質を向上する介護。認知症の症状を改善する介護。

低栄養の症状と予防

 低栄養状態になると、体重の減少や、筋肉や骨の減少に伴う運動機能の低下、タンパク質不足による浮腫や褥瘡など皮膚の異常、疲れやすい、免疫力の低下などの弊害が起こることがあります。
 さらにこれらの弊害から、体力低下の悪循環によって疾病が悪化する、生活自立度の低下によって要介護の重度化などのリスクが高まります。
 特に高齢者は低栄養になりやすい傾向があるといわれていますが、それは加齢による身体機能の変化とかかわりがあります。
 例えば、活動性が低いことからくる食欲の低下、咀嚼力や嚥下力の低下、味覚の低下、嗜好の変化、唾液や消化液の分泌量の低下、消化機能の低下などが影響すると考えられます。
 これらにさまざまな疾病による機能障害や、口腔トラブル(入れ歯が合わない、虫歯や歯周病を放置している等)が加われば、さらに低栄養のリスクは高くなります。
 低栄養を予防したり改善したりするためには、バランスよく適正量をしっかり食べることが重要です。(参照: 栄養バランスと高齢者の食事)
 高齢者だから、あっさりしたものだけ食べるとか、毎食お粥でも仕方がないという先入観を捨てて、必要な栄養素をバランスよく摂取するようにしましょう。
 特に肉や魚、油脂等高齢者が避けてしまいがちな食品は意識的に摂るようにすることが必要でしょう。
 また、1日の摂取カロリーは人によって異なりますが、1日1500kcal程度を目安とすれば良いと思われます。低栄養状態が進んでいる場合や、疾病により食事制限があるというような場合は、医師や栄養士等の専門家に相談することが必要な場合もあります。

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