生活の質を向上する介護。認知症の症状を改善する介護。

脱水症の予防(だっすいしょうのよぼう)

 脱水症を予防するためには、どの位の水分を摂れば良いかについては、体の水分の出入りから考えます。
 人は毎日、尿や便等によって体の水分を排出しています。尿や便に含まれる水分は1.3ℓ程度ですがこれ以外にも、あまり自覚できませんが、皮膚や呼吸を通して水分が失われる「不感蒸泄」というものがあり、これが1ℓ程度あります。これを合わせると1日に約2.3ℓ程度の水分を排出していることになります。
 一方、体の中に入る水分は、平均的な食事の場合で約0.6?、体の中で食べ物を分解してエネルギーにする時に作られる代謝水というものがあって、これが約0.2?程度です。これを合わせても0.8ℓしかありません。
 2.3ℓ-0.8ℓ=1.5ℓ、これが出る水分と入る水分の差ですので、この差を水やお茶等を飲むことによって補わなければ、出る水分の方が多くなって脱水症の危険性が高くなると考えられています(専門家によってこれらの数値は異なりますが、概ね1.3~1.5ℓということが多いようです)。
 水分を摂る際には、コップ1杯程度(150~200mℓ)の水分をバランスよく飲むようにしましょう。
 起床時、午前のおやつ時、入浴の前後、就寝時など、小分けにして摂取することがポイントです。
 冷たい飲み物を一気に大量に(500mℓ)飲んだり、お酒を飲み過ぎたりすることは避けましょう。
 また、発熱して汗をかいたり下痢をしたりしている時などには、より多くの水分を摂る必要がある場合もあります。
 また、脱水症は夏場だけに注意が必要なわけではありません。冬場は暖房を使うことも多いため、乾燥している場合には不感蒸泄の量が夏場より増えるため、冬も脱水症に注意が必要なことは変わりありません。

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