生活の質を向上する介護。認知症の症状を改善する介護。

移動介助

ベッドからポータブルトイレへの移乗介助

座って排便

 ベッド上でおむつに排泄している人は、尿意や便意がなくなってしまったと思っていませんか?実は、全介助の人であっても、尿意や便意は取り戻すことが可能なのです。
排便は一日に一回(高齢者の場合は2~4日に一回のことも)と回数が少ないため、まずは座って排便することから始めましょう。
また、排便のメカニズムから、人は、朝食後に排便するのが最適だと考えられます。座って排便することが習慣化すれば、QOLが向上するだけでなく、便秘と便失禁の改善にも繋がります(【排便介護】参照)。

介助の手順

① 床に足がつくようにベッドに端座位になってもらい、(【起き上がりの介助(仰臥位から端座位の介助)】参照)ポータブルトイレの肘かけにつかまってもらいます。
この時、ポータブルトイレはできるだけベッドの真横に近づけます。
② 本人に充分に前屈みになってもらい、立ち上がります。
 ポータブルトイレの肘かけを支えに、立ち上がってもらいます。
④ 本人が自分でズボンを下ろせない場合は、しっかりつかまって安定した姿勢をとってもらい、介護者がズボンを下ろします。
 ポータブルトイレへ方向転換します。
この時、可能な限りポータブルトイレの手すりにつかまってもらいましょう。
また、ズボンに絡まって転倒しないよう注意しましょう。
⑥ ポータブルトイレの近くに手すりなどがない場合は、介護者につかまってもらいます。
⑦ 介護者を支えに、前屈みになりながらポータブルトイレに座ってもらいます。
⑧ ポータブルトイレの手すりにつかまってもらいながら、ゆっくり腰をおろしてもらいます。
この時、ポータブルトイレの手前に座っていたら、深く奥まで座ってもらいましょう。
【危険予測】
  • ポータブルトイレ自体が軽い場合、立ち上がろうとして手をかけると、ポータブルトイレが動いてしまい、転倒する危険性があります。
  • ズボンをおろしてからポータブルトイレに座ってもらう際、足にズボンが絡まって転倒する危険性があります。
※この介助が全ての方に最適な方法とは限りません。
※介護技術には様々な方法がありますので、今後、より合理的な方法に
差し替えていく予定です。