抑うつ

Point

抑うつ状態が見られたら

認知症の人は、主観的には周囲の人たちが自分の考えや訴えを聞いてくれず、否定されたり、非難されたりすることが続くと、周囲に理解されることを諦めてしまい、自分自身の中に引きこもってしまう場合があると考えられます。
このような状態が続くと、何かに関心や興味を持つことが減っていき、抑うつ状態になることがあります。そうなると、身体的な活動性も低下してしまう可能性があります。

抑うつ状態が進むと、あらゆることに関心を示さず、感情を全く表に出さない、無為・無動といわれるような状態になることもあります。そうなると、食事や排泄等日常生活のあらゆることを全て介助しなければならなくなります。

興味や関心がありそうなことを見つける、音楽療法も効果的

強い抑うつ状態にある人は、意識の中では現実世界から離れてしまっているため、本人に興味や関心があることを見つけるのは、とても難しいのですが、よく観察していると、 ふとしたきっかけで表情が変わる瞬間を見つけられることがあります。

例えば、子どもが遊んでいる姿や、きれいな花が咲いているのを見た時、何かの音楽が聞こえてきた時等々です。
このような場合は、そのきっかけになった出来事を元に考えて、お孫さんと接触したり、外出したりする機会を増やす等といったアプローチが有効な場合があります。
また、デイサービスや介護施設等でおこなわれている園芸療法や音楽療法が効果的な場合があります。

役割を持ってもらう

施設等の介護現場では、入所者に何かの役割を持ってもらうことが、認知症状軽減に効果的だといわれます。
不安感や孤独感を味わっている認知症の人が、簡単なことであっても自分の役割を持ち、それをおこなうことで周囲から感謝されるといった経験が、自尊心の回復に役立つからだと考えられます。
役割は複雑なことより簡単なことの方が取り組みやすく、おしぼりたたみや、部屋の一部の掃除やゴミ捨て等々が考えられます。
このような方法は、施設に限らず自宅でも取り組むことができると思われます。
本人ができそうな簡単な役割を見つけ、頼んでみて、実際にやってくれた場合は、感謝の言葉をかけることで症状の改善につながっていく可能性があります。

■関連ページ
ADLと活動性を高め、QOLを向上する
認知症高齢者の心理
健歩体操【DVD】好評販売中!
今後も介護に役立つ情報を発信していくことをめざしています
皆様のご意見お待ちしております。※返信をご希望される方は、返信先メールアドレスをご入力ください。