廃用症候群(生活不活発病)になりやすい

Point

人間は持っている機能を使わないと、その機能が低下してしまいます。

これは若い人であっても同じです。例えば、病気等で3日間程度、安静状態で生活した後、会社や学校に行こうとすると、初めのうちは、身体がだるくて辛いという経験をした人もいるのではないでしょうか。

廃用症候群とは、このような状態がさらに進んだ状態ということができます。

高齢者で寝たきりの人を見た時、高齢による衰弱や、脳血管疾患の後遺症による麻痺などが原因であって、寝たきりなのは仕方がないと考えがちですが、実は寝たきりの高齢者の多くは廃用症候群が原因であり、しかも、廃用症候群による寝たきりは、多くの場合改善することが可能なのです。

入院がきっかけに

高齢者が廃用症候群になるきっかけの多くは、入院だといわれています。

風邪をこじらせたり、骨折したり、あるいは脳梗塞等の急性疾患を発症したりといった理由で、高齢者が入院しなければならないことはよくあります。

入院すると、その病気を治すために、多くの場合は安静を保つことになります。

これは病気を治すためには、やむを得ないことなのですが、これが廃用症候群の大きな原因になり、病気は治ったものの、寝たきりになってしまったというような事態が起こります。

病気は治っているので、当然退院することになりますが、退院後、自宅または介護施設で、病院と同じように寝たきりのままで介護を続けることによって、機能の低下が進みます。このような状態が高齢者の廃用症候群の典型的なケースです。

もちろん、きっかけは入院だけではなく、普通に生活していた人が、風邪などが原因で、数日間ベッド上で過ごしたり、高齢者に多い腰痛等が原因で、家に閉じこもったり、日中もベッドや布団の中で過ごすことが多くなったりすることも、廃用症候群のきっかけになることがあります。

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