認知症は脳の病気か?

Point

認知症に関する一般的な理解(アルツハイマー病と脳血管障害)

認知症についての説明で、一般的なのは次のようなものではないでしょうか。

認知症とは、脳や身体の疾患が原因で、記憶や判断力などの障害がおこり、普通の社会生活がおくれなくなった状態と定義されている。

認知症の原因となる疾患は、アルツハイマー病脳血管障害の2種類が代表的で、それぞれアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症と呼ばれる。

アルツハイマー型と脳血管性認知症では、症状の進行の仕方に差があり、アルツハイマー型の場合は脳が徐々に萎縮していくために、それに合わせて少しずつ悪化し、脳血管性認知症は、発作が起きるたびに階段状に悪化するといわれている。

いずれのタイプであっても、その症状は、ほぼ全てに見られる中核症状と、人によって現れたり現われなかったりする周辺症状に分けることができる。中核症状は記憶と見当識の障害が代表的で、中核症状だけであれば日常生活や介護において大きな問題にはならないケースも多いが、周辺症状は言動が粗暴になったり、介護を拒否したり、場合によっては暴力をふるったりというような症状や、徘徊夜間せん妄弄便等というような異常行動、問題行動といわれるような症状が現れることがあり、介護者の介護負担やストレスを増加させる要因となることが多い。

このような説明は、長い間介護分野でもふつうにおこなわれてきた説明だと思います。

こういう説明を見たり聞いたりすると、認知症というのは原因不明のアルツハイマー病や脳卒中などの脳血管疾患になってしまうことが原因で起きる病気であり、日々進行していく恐ろしい病気だという認識を持たざるを得ません。

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