生活の質を向上する介護。認知症の症状を改善する介護。

認知症の要因別介護

環境と関係の変化

  • 環境が変わった時は、介護者が意識してコミュニケーションをとる
  • 「なじみの環境」、「なじみの関係」を意識して介護する
 認知症の人は、環境が変わると、新しい環境に慣れるのに時間がかかると同時に、環境に慣れるまでは、状況を正しく認識できずにおかしな言動が現れ、認知症の症状が悪化したような状態になる場合があります。
このような状態を環境不適応ということがあります。
そのため、場所や物、かかわっている人など全てを含めた、本人の周辺環境に何らかの環境変化がなかったか考えてみましょう。例えば、
・入院、あるいはデイサービス等の利用を始めた
・担当しているホームヘルパーが交代した
・引っ越しをした、本人の部屋が変わった、新しい家具や設備などを導入した 等々

環境不適応の場合の介護のポイント

 環境不適応で、症状が悪化している場合は、新しい環境に慣れることで症状は改善します。
できるだけ早く環境に慣れることができるよう、間違った言動があっても叱責したり、攻撃したりしないこと、かかわる人(例えば訪問ヘルパー等)はできるだけ少人数にすること等で、本人にとって居心地の良い環境にすることで、徐々に慣れて周辺症状も軽減されてくるでしょう。
 このように、認知症の人が安心して暮らせる環境を「なじみの環境」、あるいは「なじみの関係」というような言い方をすることがあります。
 認知症の人は新しい環境に慣れるのが大変なので、できるだけ環境を変えないように配慮し、やむ得ない場合は、新しい環境に慣れるまでは、なじみの関係にある人が一緒にいる時間を増やす等の配慮が必要です。 例えば、デイサービスのお迎えを毎回同じ職員にする、入居前や退院前から本人を訪問し顔なじみになる等が考えられます。