生活の質を向上する介護。認知症の症状を改善する介護。

高齢者についての基礎知識

改善策はリハビリだけ?

  • リハビリだけでは、自立性を高められない
  • 毎日の生活における活動性を高めることが重要
 自宅でなんとか自立して生活していた人でも、何らかの理由で1~2ヶ月も入院すると、寝たきりになってしまうことはよくあります。
 また、脳卒中等の場合には、治療が終わっても、後遺症として麻痺等が残ることがあります。

 そのため、麻痺等の後遺症と、寝たきりの状態を結びつけて考え、寝たきりなのは麻痺が残ったからだという誤解がありました。

高齢者リハビリの効果

 麻痺等の後遺症を改善し、ADLを向上させることを目的に、リハビリテーションがおこなわれます。

 しかし、リハビリをしても、高齢者の場合はなかなか改善しないことも多く、改善しないままに退院して、多くのケースでは、在宅でも寝たきりの生活が続いていました。
 あるいは、病院ではある程度改善したので、自宅でも大丈夫と判断されて、退院してみると、なかなかうまくいかないといったこともありました。

 これは、病院と自宅では生活するための環境が全く異なるために、病院でできていたことが、自宅ではできないといったことから起こったものです。
 例えば、病院では歩行器を使って何とか歩くことができるようになり、トイレにも自分で行くことができていたので、退院したという人。
自宅では居室や廊下の幅等の関係で、歩行器が使いにくい、トイレも手すり等がないため、自分では使うことができなくなります。
そして、結局ベッドの上でおむつに排泄する状態に戻ってしまうというようなことです。

 このような弊害を克服するために考えられたのが、生活環境に合わせたリハビリという考え方です。
 これは入院中から、本人の機能に合わせて、手すりをつけたり、トイレの改修をしたりして自宅の生活環境を整える。
同時に、自宅の環境に合わせて、できるだけ自立的な生活ができるようにリハビリをおこなうという方法です。
 これによって、病院と自宅の環境の違いで、リハビリの効果がなくなってしまうというような事態は減ってきていると思われます。