生活の質を向上する介護。認知症の症状を改善する介護。

世田谷区立きたざわ苑の取り組み

自立支援介護の事例〜世田谷区立きたざわ苑〜

 日本自立支援介護学会の大会で発表された、きたざわ苑における実際の事例を紹介しよう。
【事例の概要】Iさん(78歳・女性・要介護4)
» H20年に脳梗塞を発症し、『左半身麻痺』『高次脳機能障害』
あり。
» 過去にリハビリ病院や老人保健施設に入所するが、歩行能力の
回復ができなかった。
» 家族の希望で在宅復帰するが、在宅復帰後、更に身体機能が低下自立支援の実践事例
し、家族の介護負担が増大。
» 在宅での介護が限界となって、H22年
3月~きたざわ苑にて3ヶ月間の在宅・入所相互利用(いわゆるベッドシェア)を開始した。
【入所前のADL
食事 常食、一部介助で摂取、左空間無視が強い
水分 600~900ml摂取、拒否あり
意識レベル 終日低下
生活リズム

日中は傾眠状態、昼夜逆転
移動 車椅子で全介助、歩行不可
排便 下剤服用、軟便で便失禁、ベッド上でおむつ使用
排尿 失禁状態、トイレの使用も困難
家族の介護負担 ·立位がとれず、トイレ誘導ができない
·1日何回も軟便による便失禁がある
【ケア内容】
» 入所初日におむつを外し、下剤を中止
» 1日1500mlの水分摂取
» ファイバー、オリゴ糖、ヨーグルト、野菜
ジュース等を摂取し、自然排便を促す
» トイレでの座位排泄(介護)
» 立位介助と立位訓練
» 『5秒つかまり立ち』が可能になってか
ら、サークル歩行器での歩行訓練を開始
» パワーリハビリテーションの実施